2022-12

短編

僕らの距離

3165文字「シートベルト忘れるなよ」「わかってるよ」「嫌いだからって、つけた後抜け出すのもなしだぞ」「ちっちゃい頃の話はやめてってば」 僕がむっとして唇を尖らせると、運転席の長谷部くんは「ははっ」と愉快気に声を上げた。「あんなに小さかった...
短編

美味しく料理されたのは

2063文字 つやつやぴかぴかと光る白米の上、さっくり揚がった黄金色の天ぷらたちに、茶色く光るたれを三本口のたれかけから惜しげもなくどぼどぼと降り注ぐ。胡麻油の香る香ばしい湯気の中から、新たに甘辛い香りがぶわりと立ち上った。「はい、召し上が...
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