夜半、男の夢を見る。

短編
     

12148文字(全6ページ合計)

 ――これは、夢だ。

「長谷部くん、こっちにおいでよ」

 ――これは、夢だ。

 血まみれの手が長谷部の足首を掴んで離さない。

 ――これは、夢だ。

 これでは格好がつかないな、とボロボロになった体が地面へと倒れていく。

 ――これは、夢だ。

 恨めしげな金眼が長谷部をじっとりと睨みつける。

 ――これは、夢だ。

「君のせいで僕は折れたんだ」

 ――これは、夢だ。

「ねえ、どうして」

 ――これは、夢だ。

「どうして君だけが生きているの」

「もうやめてくれ!!!!!」

送信中です

×

※コメントは最大500文字、5回まで送信できます

送信中です送信しました!
     
error: 右クリック禁止
タイトルとURLをコピーしました