夜半、男の夢を見る。

短編
     

12148文字(全6ページ合計)

 そこで目が覚めた。手入れ部屋の天井が目に入り、どくどくとうるさい心臓を押さえて体を起こす。
「長谷部さん、少しよろしいでしょうか」
 障子の向こうから審神者の声がする。窓の外はうっすら明るんで、壁の時計に視線を走らせるとそろそろ朝になる頃合いだった。
 そうして障子の方を見て、ひっと悲鳴が出そうになるのをどうにか押し殺す。

 障子には、二人分の影が並んでいた。

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