夏色センチメンタル

短編
     

65862文字(全14ページ合計)

エピローグ

 夏は好きだ。
 肌を焦がすように照りつける太陽、真っ青な空にもくもくと浮かぶ入道雲、花壇で堂々とその葉と鮮やかな花びらを広げる向日葵、ちりんと澄んだ音を立てる風鈴、ゆらりと陽炎を立てるアスファルト。
 これは僕が夏生まれということにも起因しているのかもしれない。
 そう、僕は夏が好きだ。そして、夏休みも。
 これは、いや、これからは、僕たちが過ごす幾つもの夏の話である。

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