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プロローグ
夏は好きだ。
肌を焦がすように照りつける太陽、真っ青な空にもくもくと浮かぶ入道雲、花壇で堂々とその葉と鮮やかな花びらを広げる向日葵、ちりんと澄んだ音を立てる風鈴、ゆらりと陽炎を立てるアスファルト。
僕が彼と出会ったのも、ちょうどそんな夏の最中だった。僕が夏を好ましいと感じるのは、もしかしたらそのせいかもしれない。
彼と出会い、笑い合い、涙を流し、結ばれた、あの輝かしい日々。今も胸の奥で星のように煌めき続けるあの季節を、僕は生涯忘れることはないだろう。
――そう、これは僕と彼が過ごした、ひと夏の思い出の話である。
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