全年齢

短編

初恋すてっぷ

9943文字「生まれ変わってもかならず君を見つけに行くから。だから、待ってて」 そんな約束を交わして、実際に来世で巡り会える強運な恋人同士というのは一体この世で何組いるのだろう。 まず互いにどの時代、どの国に生まれるかというので大きく明暗が...
短編

泣き虫光忠とその保護者長谷部の話

8977文字 俺はどこにでもいる普通のへし切長谷部だ。そしてこれもまたありきたりだが、燭台切光忠と付き合っている。そこまでは、まあいい。よくある話だ。 ただ問題は、俺の光忠が一般的な燭台切光忠からは少々外れた個体だということだ。どういう風に...
短編

こいにおちる

14887文字 僕が長谷部国重くんの家庭教師になったのは、まだゴールデンウィークが明けたばかりの事だった。 大学生活の片手間に始めた塾講師のアルバイトは僕の性に合っていたらしく、生徒からもそこそこ人気を博していたところ、ある日塾長から直々に...
短編

スイートハニーは俺のもの

7960文字「わー、光忠だ!」 駅のホームで電車を待っていると、後ろからそんな声が聞こえて内心どきりとした。「光忠、マジでかっこいいよね」「今度の写真集もう予約した?」「通常版と限定版両方とも予約済」「いいなー。私悩んでとりあえず限定版だけ...
短編

愛を一輪

8307文字(全2ページ合計)愛を一輪「長谷部、そっちの水揚げは済んだか?」 「ああ、薬研か。手筈通りだ」 「そうか。こっちも大体終わった。……奴やっこさん、今日も来るかな」 ドキリとしたのを気づかれないように、俺はくるりと後ろを向いて手の...
短編

犬も喰わない三日間

14554文字1日目「おい左文字、粟田口。お前ら、料理作れるか?」 同僚の長谷部国重がいきなりそんな事を言って来たので、左文字宗三は怪訝な顔をした。「作れるか作れないかで言ったら作れますけど……」「俺も作れるが、どうした急に」 首をひねった...
短編

本丸ダイエット大作戦!

9977文字 その日の夕方、審神者は自室で目を覚ました。 壁掛け時計を見れば時刻は十六時で、まだ夕餉前の時間である。昼寝でもしてただろうか、と思ってぐるりと首を動かすと、不機嫌そうな近侍の顔がそこにあって思わず声をあげた。「は、長谷部」「気...
こころなしてとて春を知る

春来たりなば恋遠からじ

2272文字前の話へNOVELへシリーズ一覧へ次の話へ 白く丸い花びらが何百、何千と幾重にも重なっているさまは、まるで淡雪のようだった。「ああ、ちょうど満開だね」 雪の溶けきった山道を分け入りしばらく歩き進めると、そこに広がっていたのは一面...
こころなしてとて春を知る

こころなしとて春を知る

25349文字(6ページ合計)NOVELへシリーズ一覧へ次の話へ【一】 恋文を書かなければならない。それも、彼が思わず顔を綻ばせてしまうようなものを。 しかし僕は生まれてこの方恋文などという雅なるものをしたためたことがなく、しばし逡巡した結...
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