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Trust my love and kiss me.

Trust my love and kiss me.・5

4139文字前の話へNOVELへシリーズ一覧へ次の話へ 指定された待ち合わせ場所は遊園地の前だった。家族連れやカップルが行き交う中、光忠の持っていたペアチケットで並んで入園する。「知人の結婚式の余興で当たったんだけど、せっかくだから君と来た...
Trust my love and kiss me.

Trust my love and kiss me.・4

3896文字前の話へNOVELへシリーズ一覧へ次の話へ「…………あ゛ー、」 声を出すとひび割れた声が喉から漏れた。完全に酒で喉が焼けている。頭の中で銅鑼が鳴り響いているようにガンガンと痛む。胃が重い。 完全に二日酔いの症状の体を引きずりなが...
Trust my love and kiss me.

Trust my love and kiss me.・3

4776文字前の話へNOVELへシリーズ一覧へ次の話へ「最近の長谷部さん、いい感じですね」 突然同僚からそんなことを言われて、長谷部は電気ポットに伸ばした手を止めた。「いい感じってなんだ」「そのままの意味ですよ。前は秘書課なんて不服だーって...
Trust my love and kiss me.

Trust my love and kiss me.・2

5511文字前の話へNOVELへシリーズ一覧へ次の話へ 気づけばどろどろと暗くねばついた液体の中でゆらゆらと揺蕩っていた。周りを見渡しても長谷部の他には誰もいない。生温い水中には魚や海藻の影さえない。 なんとなく心細さが先に立ったが、しかし...
Trust my love and kiss me.

Trust my love and kiss me.・1

5419文字NOVELへシリーズ一覧へ次の話へ 人を信じることは難しい。 裏切られるのは嫌だ。見捨てられるのも、置いて行かれるのも。 もう二度とあんな痛みを負うのは御免だと心を閉ざして生きてはきたものの、誰にも心を預けまいと肩肘を張り続ける...
短編

夜半、男の夢を見る。

12148文字(全6ページ合計) ――これは、夢だ。 敵襲だ、と遠くで誰かが叫ぶのを、「わかっている!」と返して、長谷部は己の本体を構えたままじりじりと間合いを測る。 眼の前には足の速い槍や苦無達がひしめき、退路は中脇差達が塞いでいる。その...
短編

巷で噂の

12623文字「洋菓子が食ーべーたーいー!」 きっかけは審神者のその一言だった。 その本丸の厨を仕切っているのは初期刀の歌仙兼定だった。彼は和食および和菓子全般をそれは手際よく作り上げるものだが、なぜだか洋菓子を作るのが苦手だった。そのうえ...
短編

忘れられない夏休み

8458文字 夏は嫌いだ。 まず暑いのが嫌だ。汗ばんでじっとり張り付くシャツの感触の不快さと来たら筆舌に尽くしがたいし、通勤のための満員電車で他人のじめっと湿った肌に触れるのも不愉快だ。 かと思えば、一歩電車や屋内に入れば極寒の冷房が俺を待...
短編

おてて握っておにぎらず

10296文字 長船光忠、二十八歳独身。職業は保育士。 やはりというか何というか、数合わせで呼ばれた合コンでは女の子達から「子供お好きなんですね」「ピアノも図工も得意なんですか? いいパパになりそう!」と口々に褒め称えられ擦り寄られ大変だっ...
短編

初恋すてっぷ・あなざー

11663文字 僕は燭台切光忠。長船派の祖・刀工光忠に打たれた刀の一振りで、伊達政宗公に名づけられ、水戸徳川家と長く共にあった太刀だよ。青銅の燭台だって切れるんだ。 僕の朝は早い。男たるもの、朝起きた時から夜眠る時まで――できれば寝ている時...
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