ほのぼの

こころなしてとて春を知る

夏空に咲くは大輪の

4512文字前の話へNOVELへシリーズ一覧へ※軽装実装前に書いた話です「夏祭り、ですか?」「そう、今度万屋街で政府主催の夏祭りがあるそうだよ」 そう言って主が差し出して来た一枚の紙を、俺はしげしげと眺めた。「三日間の開催で、出店や盆踊り、...
短編

君がその名を呼んだから

4737文字※実休光忠の実装記念SS※蜜藤JB2023でコピー本として無料頒布したものです※実休光忠のネタバレ・織田時代捏造を含みます「はじめまして、長谷部くん。僕は燭台切光忠。仲良くしてくれると嬉しいな」 本丸で初めて言葉を交わしたあの日...
短編

僕らの距離

3165文字「シートベルト忘れるなよ」「わかってるよ」「嫌いだからって、つけた後抜け出すのもなしだぞ」「ちっちゃい頃の話はやめてってば」 僕がむっとして唇を尖らせると、運転席の長谷部くんは「ははっ」と愉快気に声を上げた。「あんなに小さかった...
短編

巷で噂の

12623文字「洋菓子が食ーべーたーいー!」 きっかけは審神者のその一言だった。 その本丸の厨を仕切っているのは初期刀の歌仙兼定だった。彼は和食および和菓子全般をそれは手際よく作り上げるものだが、なぜだか洋菓子を作るのが苦手だった。そのうえ...
短編

忘れられない夏休み

8458文字 夏は嫌いだ。 まず暑いのが嫌だ。汗ばんでじっとり張り付くシャツの感触の不快さと来たら筆舌に尽くしがたいし、通勤のための満員電車で他人のじめっと湿った肌に触れるのも不愉快だ。 かと思えば、一歩電車や屋内に入れば極寒の冷房が俺を待...
短編

おてて握っておにぎらず

10296文字 長船光忠、二十八歳独身。職業は保育士。 やはりというか何というか、数合わせで呼ばれた合コンでは女の子達から「子供お好きなんですね」「ピアノも図工も得意なんですか? いいパパになりそう!」と口々に褒め称えられ擦り寄られ大変だっ...
短編

初恋すてっぷ・あなざー

11663文字 僕は燭台切光忠。長船派の祖・刀工光忠に打たれた刀の一振りで、伊達政宗公に名づけられ、水戸徳川家と長く共にあった太刀だよ。青銅の燭台だって切れるんだ。 僕の朝は早い。男たるもの、朝起きた時から夜眠る時まで――できれば寝ている時...
短編

初恋すてっぷ

9943文字「生まれ変わってもかならず君を見つけに行くから。だから、待ってて」 そんな約束を交わして、実際に来世で巡り会える強運な恋人同士というのは一体この世で何組いるのだろう。 まず互いにどの時代、どの国に生まれるかというので大きく明暗が...
短編

愛を一輪

8307文字(全2ページ合計)愛を一輪「長谷部、そっちの水揚げは済んだか?」 「ああ、薬研か。手筈通りだ」 「そうか。こっちも大体終わった。……奴やっこさん、今日も来るかな」 ドキリとしたのを気づかれないように、俺はくるりと後ろを向いて手の...
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